これで正しく伝わればいいけれど

真田広之が主演を務め、自らプロデューサーも務めているというDisney+で配信されているドラマ「SHOGUN 将軍」がアメリカのテレビ界で最高と言われているエミー賞を作品賞などで18部門受賞したことが話題となっているようですね。

「米エミー賞作品賞に「SHOGUN 将軍」…主演男優賞を受賞・プロデューサーも務めた真田広之さんが日本語でスピーチ」
https://www.yomiuri.co.jp/culture/20240916-OYT1T50030/
「エミー賞席巻の「SHOGUN 将軍」はなぜこれほどアメリカで評価されたのか…背景に多様性の受容と字幕慣れ」
https://www.yomiuri.co.jp/culture/20240916-OYT1T50032/

元々「SHOGUN 将軍」という作品は江戸幕府が開かれる少し前の1600年(ちょうど関ケ原の合戦の頃)の日本を舞台にイギリスから漂着した一人の航海士(ウィリアム・アダムス=のちの三浦按針がモデル)から見た武将(徳川家康がモデル)の物語なのですが、実はこれ1975年に出版されたジェームズ・クラベルと言うアメリカ人が書いた小説で1980年にも一度ドラマ化されているんですよね(ただし、登場人物はモデルこそいるもののすべて架空の人物。調べてみると1980年版のBDが発売されていた))。

それを今回44年振りにリメイクした、とのことですが、まあこれだけ高く評価されるとは管理人も思っていませんでしたが、個人的にはこれをきっかけにもっと「正しい昔の日本」の伝わるといいな、と思うんですよね。
と言うのも(最初から意図的にそうしているのはとにかく)、どうもアメリカでは「サムライ」と「ニンジャ」の区別もつかないのかこういったキャラが出てくる作品と言うのは描写が滅茶苦茶なのが多いですからね。そのたびに日本人の俳優が脚本を直させた、なんて話も聞きますが、今回真田広之がプロデューサーを務めている、と言うことなのでその辺はかなり描写に気を使った、と言うことなのかもしれませんが。

なんか聞いた話では第2シーズンの制作も決定した、と言うことですが(ってことは1980年版とラストも違っている、と言うことだろうか?)、果たしてこれで日本の江戸時代と言うある意味ふしぎな時代(なんせ所謂「鎖国政策」でオランダ、清、朝鮮としか通商をしていなかったからね)がどういう時代だったのか、と言ったようなことが一人でも多くの外国人に伝わればいいものですが。
いずれにせよ真田氏には今後もアメリカで活躍してほしいものです。

SHOGUN 将軍(2024)全巻 完全版Blu-ray BOX
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