急に決まったことだけれど

上野動物園で生まれたジャイアントパンダの「シャンシャン」が昨年中国に返還されましたが、それから約1年半経った今年、予定よりやや早く、彼女たちの親である「リーリー」「シンシン」の2頭が中国に返還されることが決定したようですね。

「上野動物園の親パンダ「リーリー」「シンシン」、9月にも中国返還へ…高血圧の治療のため」
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240830-OYT1T50088/
「パンダ返還、小池知事「さみしい気持ちを抱く方もいると思うが健康を第一に考えた」」
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240830-OYT1T50183/

2011年に繁殖の研究目的で中国から借りた2頭ももう19歳ということで人間の年齢に換算すれば(人間の3倍という話らしい)60歳近いらしいですね。それでここ最近は高血圧の症状が出始めて(ってなんだか人間と同じだが)、中国当局と話し合った末、中国で治療に専念したほうがいい、という結論になって予定(2026年2月)より早く返還ということになったそうですが、はっきり言って上野動物園に限らずいま世界中の動物園にいるジャイアントパンダはすべて中国から借りているものなんですよね。で、契約期間が終わったら返還するというのは最初から決まっていることなのですが、確かアメリカが借りていたパンダが中国へもうすぐ返還、と言うときに死亡した、と言うニュースが以前ありましたが、そう考えると早めに返還を決めたのは正しい判断だったのかもしれませんね。

なんか来月29日には中国に返還されることとなり、これで残るは2頭の間に生まれた双子パンダの「シャオシャオ」と「レイレイ」の2頭になりますが、上にも書いた通り、この2頭もやがて中国に返還されることになりますからね。まあ、管理人の予想では返還時期は契約が切れる2026年になるのではないか、と思いますが、ただ上野動物園にとってもパンダは人気の動物であることは変わりがありませんからね。これは管理人の想像ですけれど、2頭を返還後、また中国と交渉して新しい2頭を借りることになるのではないか、と思いますが(それまでにも何頭か上野で誕生させた実績もあるし)。

まあいずれにせよ急な話であるし、返還まで残り1か月となってしまいましたが、これからの1か月間、別れを惜しむファンが上野に駆け付けることは間違いがないでしょうね。

ジャイアントパンダ―中国の自然に生きる - 周 孟棋, 岩谷 貴久子
ジャイアントパンダ―中国の自然に生きる - 周 孟棋, 岩谷 貴久子

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