ここからが大変だと思うが

ということで横綱照ノ富士の4場所ぶりの優勝で終わった大相撲初場所ですが、その照ノ富士と優勝決定戦を行い、惜しくも敗れた関脇琴の若が相撲協会の内規である「直近3場所で合計33勝」(昨年の秋場所で9勝、九州場所で11勝、今年の初場所で13勝の合わせて33勝)をクリアした、ということで正式に大関昇進が決定いたしました。

「琴ノ若の大関昇進が正式決定 祖父は元横綱・琴桜で父は元関脇・琴ノ若 千葉県出身69年ぶり」
https://news.yahoo.co.jp/articles/417ba978e2d301057e54b4c33ee1f4c3d2ef0b81
「祖父は元横綱・父は親方、サラブレッドの琴ノ若が大関昇進…「感謝の気持ちを持って相撲道に精進」」
https://www.yomiuri.co.jp/sports/sumo/20240131-OYT1T50045/

これで次の春場所は1横綱4大関(霧島、貴景勝、豊昇龍、琴ノ若)とつい先日まで1横綱1大関だったのが信じられない位にぎわってきましたが、ただ正直言ってここからが大変だと思うんですよね。
というのも今場所の成績を見てみると優勝の照ノ富士は13勝2敗、霧島は11勝4敗という成績ですが、豊昇龍は最後の2日間は休場(よって成績は10勝4敗1休)で、貴景勝に至っては2勝2敗11休で春場所はカド番を迎えるんですからね。

カド番を迎えた大関はその場所で8勝、つまり勝ち越せばカド番脱出となりますが、ここ結局カド番でも負け越して大関を陥落したうえ、その次の場所で大関復帰の条件となる10勝を挙げることができずに結局そのまま、という力士がこれまでに何人もいましたからね(つまり仮に春場所で貴景勝が負け越したら貴景勝は陥落するのでまた3大関に逆戻り)。
ですから、周りには琴ノ若関の(かつての祖父のように)横綱昇進に期待している声が多いようですが、まずはコンスタントに勝ち星を稼げるようになる(つまり毎場所休場なしで勝ち越せるように)ことが大切でしょう。そうすれば横綱昇進の条件である「2場所連続の優勝」は自然とついてくるのではないか、という気がしますが。

まあ、いずれにせよ大関ともなるとこれまでと違ってファンの見る目も変わってくると思いますし、よく春場所は「荒れる」と言われていますからね。そんな中で活躍できるようになってほしいな、とは思いますが。

家で楽しむ大相撲 「観る相撲」のためのガイドブック - ホビージャパン相撲部
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