着ぐるみには着ぐるみの良さがあって

日本でもアメリカでも大ヒットしている映画「ゴジラ-1.0」ですが、ご存じの通りあの映画は(というか前作の「シン・ゴジラ」もそうだったが)山崎貴監督ということもあってか、VFXパートがほとんどCGで描かれているんですよね。いや、CGは確かに大きなセットを組まなくてもいいし、監督の思っていた通りの絵が描ける、と言ったメリットがあるかもしれませんが、やはり着ぐるみの特撮には着ぐるみの良さがあると思うわけでして。
なんでこんな話をしたか、と言うと(実は昨日知ってましたが)、1984年の「ゴジラ」から1995年の「ゴジラVSデストロイア」までの所謂「平成ゴジラ」シリーズでゴジラのスーツアクターを務められていた薩摩剣八郎氏の訃報を知ったからでして。

「平成ゴジラ演じた俳優・薩摩剣八郎氏が死去、76歳…北朝鮮映画の怪獣役も」
https://www.yomiuri.co.jp/culture/cinema/20231217-OYT1T50043/
「ゴジラ俳優・薩摩剣八郎さん死去、76歳 ゴジラ2代目スーツアクター 北朝鮮映画「プルガサリ」にも出演」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f89dcf83afa5da82c209307d1566fce4d91a8fff

管理人も記事を見て知ったのですがもともとは製鉄所勤務を経て日活所属の俳優だったんですね。で、確かゴジラシリーズには中山剣吾名義で1971年の「ゴジラ対ヘドラ」でヘドラのスーツアクターとして出演していたと記憶していますが、でもやはり平成ゴジラでゴジラのスーツアクターとして活躍していた、というのを覚えている人が多いのではないか、という気がしますが。
それに北朝鮮の映画「プルガサリ」にもスーツアクターを務めたそうですが、この映画は1985年制作ということですから84年「ゴジラ」の翌年に作られたんですね。いや、あちらの国の映画事情は分かりませんし、北朝鮮国内で「ゴジラ」を見た人がいたのかどうかわかりませんが、考えようによっては貴重な経験だったのかもしれませんが。

まあ、それにしても2014年には特技監督を務められた川北紘一監督の、そして昨年は大森一樹監督の訃報を聞きましたが、平成ゴジラの関係者の訃報を聞く、というのも悲しい気がしますね。
そりゃ1984年の「ゴジラ」も来年で公開から40年という年が経ちますから、それだけの年齢になっている、と言う事かもしれませんが、そのうちまた作られるであろう(来年はレジェンダリー版の「ゴジラVSコング」の続編が公開されるため、早くても2025年になるが)日本版「ゴジラ」を天国から見守っていてください。

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