直前でよかったとしか考えるしか

ということで日本の新しい主力ロケット「H3」が本日種子島宇宙センターから打ち上げられる予定でしたが、予定時刻の10時37分になっても打ちあがらずに結局この日の打ち上げは中止となってしまったようですね。

「「H3」ロケット、予定時刻に打ち上げられず…固体補助ロケットには着火せず」
https://www.yomiuri.co.jp/science/20230217-OYT1T50099/
「JAXAが会見「申し訳ないと思っているし、我々も悔しい」…異常検知で補助ロケット着火せず」
https://www.yomiuri.co.jp/science/20230217-OYT1T50163/

なんでも主エンジンが着火したのち、何らかの異常が検知され、補助ロケットが着火しなかったということのようなので、(ロケットのことはよくわからないが)何らかのシステムの異常か何かか、と思うのですが、まあでもロケットそのものとそのH3ロケットに積んである衛星には何の異常も見られない、ということなのでJAXAは3月10日までに再打ち上げを目指す方針のようですが、まあこれは打ち上げ前でよかった、と思うしかありませんよね。

というのもこれまでにロケットを打ち上げたものの結局失敗した例なんて数多くありますし(一番最近では昨年10月のイプシロンロケット6号機)、おそらく今でもあれ以上の衝撃はないであろう、1986年に発生したスペースシャトル「チャレンジャー号」爆発事故はスタッフが打ち上げ中止を進言したにもかかわらず、打ち上げを強行したことであれだけの大事故になってしまったのですからね。ですので今回のH3ロケットだってもし仮に打ち上げ直後で異常が起こったとしたらこれまで開発にかけた資金と時間が無駄になってしまうところだったのですからね。

なんか聞いた話では当初2020年の打ち上げを予定していたものの延期に次ぐ延期でようやく打ち上げにこぎつけたものの、こういった形になってしまったことは残念かもしれませんが、もし打ち上げ直後に事故が起こった、となったら極端な話また1からやり直し、なんてことになってしまったことが予想されますからね。
いずれにせよ今回の件はJAXAとしても残念な結果かもしれませんが、今回の結果を糧として3月10日までに行われるであろう再打ち上げが成功することを願ってやみません。

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