この人もまたレジェンドでした。

世の中に身体障碍者向けのスポーツ、所謂パラスポーツというのは数多くあって、オリンピック開催後、3週間ほどのちに同じ都市でパラスポーツの国際大会であるパラリンピックが行われますが、そのパラリンピックの車いすテニスで3回(2008年北京、12年ロンドン、21年東京。ちなみに2004年アテネではダブルスで獲得している)金メダルを獲得し、4大大会(全豪、全英、全米、全仏)でもグランドスラムを達成して日本の、というより世界の車いすテニスの第一人者と言っていいであろう、国枝慎吾選手が現役引退を表明したそうですね。

「車いすテニスの国枝慎吾、現役引退を発表 世界1位で第一線退く「カッコつけすぎと言われるかもしれませんが、許してください」」
https://news.yahoo.co.jp/articles/035eec34cd956dbaf50938e845f44553d043d28d
「引退発表、国枝慎吾の妻・愛さん「一番近くで支えることができて本当に幸せでした!」ツーショットで思い明かす」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f139708fb663f9204d0c2395a3f88325bb275db2

まあテニスというと健常者でもかなり動きが激しいスポーツだと思いますが、それを車いすでやるとなると、車いすを動かしてラリーをやる、というのですから健常者より大変なのではないか、と思いますが(そのためか確か普通のテニスではワンバウンドで打ち返さなければいけないが、車いすテニスはツーバウンドまでOKというルールだったはず)、その車いすテニスで17年間世界第1位だったというのですから実力は相当あったのではないか、と思いますし、パラリンピックでも3度金メダルを獲得している、というのもそれを証明しているのではないか、と思いますが。

尤も国枝選手ももう38歳ということですから普通のテニスプレイヤーだって引退していてもおかしくない年齢ですからね。国枝選手も年齢のこともあって引退を決意したのかもしれませんが、今後はどうするのかな、という気もしますよね。
まあ、普通に考えれば指導者としての道を歩むことになるのかな、と思いますが、いくら日本でパラスポーツの理解が高まってきているとはいえ(そうでもなければNHKがパラリンピックの競技中継なんかやらないと思う)、まだまだ日本ではパラスポーツ競技者の競技できる環境が整っていないのも事実ですからね。そういった意味では今後国枝選手にはパラスポーツの環境整備にも力を入れてほしい、と思っている人も多いのではないか、と思いますが。

先日、大坂なおみ選手が妊娠を発表しましたが日本のプロテニス界もまた新しい時代を迎えようとしているのかもしれませんね。

パラ陸上競技 車いすテニス ボッチャほか: パラリンピック競技 (ルールと見どころ!オリンピック・パラリンピック全競技) - 日本オリンピックアカデミー
パラ陸上競技 車いすテニス ボッチャほか: パラリンピック競技 (ルールと見どころ!オリンピック・パラリンピック全競技) - 日本オリンピックアカデミー

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