仮に出たとしても

来週の27日は3月に開催される第95回記念センバツ高校野球大会の出場校が発表される予定ですが(今年は記念大会なので例年より4校多い36校が選出される)、そのセンバツに出場確実と見られている東京の東海大菅生の若林弘泰監督が部員への体罰を行ったことが問題になった、というニュースについて知っている人も多いと思います。で、今日日本学生野球協会が緊急の審査室会議を開き、若林監督に対する処分を発表したようですね。

「東海大菅生・若林弘泰監督に4月4日まで謹慎処分 部員への体罰 センバツでの指揮は絶望…緊急審査室会議」
https://news.yahoo.co.jp/articles/9fd37ef3867098c3b82f63996b7a70c9db8dd3fb
「【高校野球】東海大菅生、センバツ選出なら出場可 若林監督が体罰謹慎も運営委が推薦校として認める」
https://news.yahoo.co.jp/articles/39260acc6cee3b5dc6cb7b00d0d9fe7b3a99d854

この若林監督はもともと中日ドラゴンズに所属していた投手で引退後に教員免許を取って2009年に東海大菅生に監督として赴任したそうですが(まだ当時は元プロ選手による学生野球指導資格回復制度がなかったので、高校野球の監督になるとしたらこういったように教員免許を取る必要があった)、その間に春夏4度の甲子園を経験した、というのですからまあ指導力は優れていると思いますが、それにしても体罰とはねえ。
いや、どういった理由があったのか、あるいは生徒側にも問題があったのではないか(謹慎4か月という処分を考えると、体罰の割にはなんか軽い気がするので)、といったようなことがいろいろと考えられますが、それは今回置いておくとして、センバツは3月18日開幕で順調にいけば3月31日決勝ですから、もし仮に東海大菅生が出場したとしても若林監督は指揮が執れない、ということになりますよね。まあ、こういった野球部にはコーチとかもいるでしょうから大会の間は代理監督ということで別の人物が指揮を執ると思いますが、ただもし仮に東海大菅生が出場したとしても正直言って周りがどう見るか、というのも気になりますよね。
いや、今回は確かに監督の問題であり、生徒たちが問題を起こした、というわけではないと思いますが、今回その体罰を受けた生徒というのがすでに退部どころか退学までした、という話ですし、これだけ問題が報道されたとなると正直言って勝ったとしても負けたとしても奇異な目で見られてしまうのではないか、と思いますが。
まあ今回の事件に関しては選手たちはとばっちりを受けたようなものですからお気の毒、としか言いようがありませんし、もしセンバツに出場できたとしたらそれらの疑念を吹っ飛ばすようなプレイを見せてほしいと思います。

報知高校野球 2023年 01月号 [雑誌] - 報知新聞社
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