これがうまくいくのかどうか

サッカーでピッチに立つ審判の他に別室でビデオを確認し、ファールやオフサイドを判断するVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が導入されて結構経ちますが、ただVARそのものにもまだ問題があるようで、昨年行われたサッカーワールドカップカタール大会でもVARの判定についてネット上で議論がありましたが(例を挙げれば三苫選手の「奇跡の1ミリ」)、そのVARに関してこんなことを試すようですね。

「判定結果を“声”でファンへ伝達? VAR判定の透明化へ…レフェリーの“最終決定”を「マイクで公表」のトライアル実施」
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd6aaff985f1277709dc934f4f08d7aa483055ec
「VAR判定の理由が明確に、審判が会場等にアナウンスとIFABが通達…2月CWCから試行」
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f73213afd216e8d07a628a91b4824e58d8ba118

今まで行われなかったVARによる判定の理由を審判がアナウンスすることを今年の2月にモロッコで行われるクラブワールドカップから1年間首肯される、ということになったようですが(ということは今年行われる女子ワールドカップでも採用されるということか)。
まあ考えてみると例えば野球だと判定に関して場内で主審がアナウンスすることがあるし(まあ、リクエストの要求があってビデオ判定があった場合はしないこともあるが)、アメフトを見たことがある人ならわかると思いますが、あれも確か反則があった場合は審判が反則の内容と罰則をアナウンスしますが、考えてみればサッカーではそういった場面というのが思い浮かびませんでしたからね。ましてやVARが導入されて以降例えばオフサイドがあった場合は(まあ、サッカーというスポーツの性質上やむを得ないことだと思うが)そのオフサイドがあったプレイを場内でビデオで流してなぜオフサイドなのか、といったような説明がありませんからね。
そういった意味では今回審判がVARの内容をアナウンスする、というのは一つのアイディアとしてはあると思いますし、ついでに、と言っては何ですがそのプレイを即座に場内のビジョンで流せるようにしてもいいのではないか、と思いますが。

まあ、今回は試用期間ということで1年後どうなってるかわかりませんが(それこそあまりメリットがないので終わり、という可能性だってあるが)、もし続けるとなったらそれこそ来年の2024年にはパリ五輪があるし、2026年のワールドカップでも採用されることになると思いますが、そういった場合でも万人が納得できるようなシステムになってほしいと思いますし、審判の負担が少々重くなるかもしれませんが、ちゃんとした判定をしてほしいものですね。

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