あまりプロでは意味がないような。

今年からメジャーリーグに導入されたルールの一つに所謂「大谷ルール」と呼ばれるものがあって、これは先発投手が指名打者(DH)で出場した場合、投手として降板した後もそのままDHとして残って出場ができる、というもので、ご存じの通り投手と打者の二刀流として活躍しているエンジェルスの大谷翔平選手を意識したルールだと思われ、聞いた話では来年のWBCでも採用されるのではないか、とのことですが、その「大谷ルール」が来年から日本でも採用されるそうですね。

「先発投手がDH兼務できる「大谷ルール」、日本国内でも来季から導入」
https://www.yomiuri.co.jp/sports/npb/20221213-OYT1T50165/
「来季から「大谷ルール」採用が正式決定 先発投手降板後もDHで出場OK」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8fdef1bf686d41c25e9ba22191de168d8b08ce1

投手の代わりに打席に入る、というDH制はWBCなどの国際試合でも使われているし、今年からMLBでナショナル・リーグも採用したこともあって、今やプロ野球でDHなしの試合をしているのは(韓国や台湾は設立時から採用)NPBのセントラル・リーグくらいかと思われますが(ちなみに巨人の原監督はセ・リーグもDH制採用を提案している)、アマチュアでも社会人とか一部大学野球でも採用されていますからね。それに高校時代は4番を打っていた、という投手がそのバッティングを買われ打者に転向する、という例も多いですから(例外的に中日の根尾選手のように野手として入団したのに投手に転向する例もあるが)、そういった意味では社会人や大学ではこのルールも悪くはないかもしれませんが、NPBではこういった例が出てくるかな、という気もしますが。

いや、大谷選手の場合は最初から「二刀流として育て上げる」という方針で日本ハムが育てましたから、それこそメジャーのルールを変えるまでになる二刀流選手として成長しましたが、今回の「大谷ルール」のように「先発投手兼DH」を作りたいのであればそれこそ最初からそう言った方針で選手を育成しなければ無理なのではないか、という気がしますが。
まあ、でも上にも書いた通り高校時代はエースで4番、という選手がプロ入りする例なんていくらでもあるし、投手の中にはバッティングがうまい投手、というのもいますからね。もしパ・リーグでそういったバッティングのうまい投手がいるのならば(チームの状況にもよるが)先発投手兼DH、というケースが来年以降出てくるかもしれませんね。

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