言うは簡単なんだけれど…

今や声優の仕事というのはただアニメやゲーム、吹替の仕事をしていればいい、というわけでなく、中には歌や芝居をする、といったアイドルユニットのような仕事をしている人(管理人の個人的な感覚では女性声優が特にそういった仕事が多い気がするが)も多いと思いますが、中にはそれで体調を崩す人も多いようで、一時活動を休止せざるを得ない事態にまでなってしまうことも多いようですが(そういえば調べてみると『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に出ている声優が一時休止するため代役を立てる、という報道があったが、確か『水星の魔女』って12月まで放送した後、3か月休止を挟んで4月から第2シリーズの放送という変則2クールのはずだから、代役が出てきてすぐに放送終了となるんじゃないだろうか?)、声優の三ツ矢雄二氏がそういった事態に関してABEMA TV内の番組でこんなことを言ったようですね。

「三ツ矢雄二「“声優は裏方”という根本に使う側が戻ってもらいたい」 相次ぐ声優の体調不良、業界を変えるには“ブームの終息”が必要?」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e31a33ab9b9740879c6a4be3a23822584b4b5cf7?page=1

三ツ矢雄二氏と言ったらそれこそ40年以上前から活躍されていて、今や超ベテランと言ってもいいような方ですが(最近は音響監督なんかもされているらしいが)、それこそ40年以上もこの業界にいると「自分が若手だったころと随分と変わったなあ」と思っているのかもしれませんが、とはいえ声優ブームというのは何も今になって起こったというわけでもなく、それこそ昔からあったわけなんですよね。ただいまと昔で全然違うのは例えば声優が歌を出したとしてもあくまでも副次的なものであり、本業はあくまでも声だったのに対して今はそっちの方がメインになっている感覚もありますしね(ちなみに記事を見て管理人が一番驚いたのが三ツ矢氏の「オーディションをすると、『あなたはグラビアに出られますか?』『水着になれますか?』『歌を歌えますか?』と聞かれる。それができない人はキャスティングされないこともあったりして、時代は変わったなとすごく感じる」という発言)。
確か亡くなった(「ルパン三世」のルパンなどでおなじみの)山田康雄氏が昔、声優を志望している人に「声優を目指そうと思うな。俳優を目指せ」ということを言ったと記憶していますが、今声優を目指している人たちってアイドルまがいの仕事をやることに対してどう思っているのかな、という気もしますが。

まあ三ツ矢氏の言う「声優ブームが一旦収まること」というのはなかなか難しいことなのかもしれませんが、業界も声優を作りたいのかアイドルを作りたいのか今一度考える必要があるかもしれませんね。

この記事へのコメント