平成ゴジラは面白かった。

来年11月3日に山崎貴監督で7年ぶりの新作となるゴジラ映画の制作が決まりましたが、1990年代、所謂「平成ゴジラシリーズ」と言われる一連の作品は東宝の正月映画のドル箱作品、とも言えるくらいの興収記録を挙げていたんですよね。その「平成ゴジラ」を監督や脚本という形で支え続けていた大森一樹監督が亡くなられたそうですね。

「映画監督・大森一樹さん、70歳で死去…急性骨髄性白血病のため 「ゴジラ」シリーズなど人気作多数」
https://news.yahoo.co.jp/articles/930d1a9d01f84c283058d839afea7cd94cbca83b
「映画監督・大森一樹さん死去、70歳…「ゴジラ」シリーズに「ヒポクラテスたち」」
https://www.yomiuri.co.jp/culture/cinema/20221115-OYT1T50126/

いや、もう70歳というのにも驚きましたが(管理人も歳をとるわけだ)、1978年に劇場映画で監督デビューした、ということは当時26歳だったし、1989年の「ゴジラVSビオランテ」の監督をやった時はまだ37歳だったんですね。
大森監督に関しては「VSビオランテ」をやる前には斉藤由貴とか吉川晃司の主演映画などを撮っていたことは管理人も知ってはいたのですが、そんな人が監督をやって大丈夫かな、と思っていたのですが、実際「VSビオランテ」や次回作の「VSキングギドラ」を見てみるとこれが面白かったんですからねえ。
確かにこれらの作品もストーリーを詳しく検証するとあちらこちらに粗が見えるのは認めざるを得ませんが、少なくとも本編を見ている間はそんなことを感じさせないエンターテインメントとしてはよくできた作品だと思いますし、これらの作品を支持するファンが多いのもまた事実ですからね(管理人もこの2作は好きな作品です)。

後で知ったのですが、当時東宝は平成ゴジラを作るにあたって若い監督に制作を任せたかったらしいんですよね。そこで白羽の矢が立ったのが大森監督らしいのですが、その後結局自身が監督したのが2作、脚本での参加が2作(「VSモスラ」「VSデストロイア」)と計4作関わったのですから、川北紘一氏(2014年逝去)、大河原孝夫監督とともに平成ゴジラを支えた一人だったのには変わりがないと思いますね。
「シン・ゴジラ」があれだけヒットした次の作品、ということで山崎貴監督もプレッシャーが半端ないと思いますし、正直って管理人も不安な面がありますが、2024年の生誕70周年にまた作品が作られること、そしてこれらの作品が「令和ゴジラシリーズ」としてシリーズ化してほしいし、そうなることを大森監督も望んでいるのではないか、と思います。

ゴジラVSビオランテ <東宝Blu-ray名作セレクション> - 三田村邦彦, 田中好子, 高嶋政伸, 大森一樹
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