果たして無事に開幕できるか

先日、11月20日開幕のカタールワールドカップの日本代表が発表されましたが、その翌日に早くも中山雄太がアキレスけんを損傷し、欠場することが発表され、冨安健洋、守田英正といったところも負傷し、W杯出場も怪しくなってきていますが（ちなみにFIFAの規定ではグループリーグ第１戦が始まる２４時間前までに追加招集が認められるとか。日本代表だと日本時間11月23日22時にドイツ戦が始まるから22日の22時までに追加招集選手を決められる）、どうもこういった問題は日本だけではないようですね。

「中山雄太だけじゃない「W杯前に脱落する選手が続出」初戦の相手ドイツでも緊急事態」
https://news.yahoo.co.jp/articles/225b77179ab2843537d12ca605779f22829f7427
「【解説】Ｗ杯各国代表に負傷者続出は、１１月開幕の過密日程が原因　直前までリーグ戦続きまだ増えるかも…」
https://news.yahoo.co.jp/articles/306546a829dd882c42b7aeff9ce1a16a1bb5bcc8

ご存じの通り、今年のワールドカップは開催地であるカタールの酷暑の時期である夏を避け、11月20日から12月18日にかけて行われますが、ヨーロッパのサッカーというのは春秋制の日本と違って秋春制を採用していますから（それ故、これまで通りだったら丁度ワールドカップが開催される6～7月はヨーロッパではシーズンオフにあたる）、今回のワールドカップはシーズン中に開催されることになってしまうんですよね。
勿論そのために今回はシーズンの中断期間を設けているようですが、なんかリーグによっては開幕1週間前の11月13日まで開催しているところもあるようですからね。そうなるとリーグが中断期間に入ってすぐにナショナルチームに合流してカタールに向かう、ということになる選手もいるでしょうから、果たして十分な練習時間が取れるのか、という気もしますが。
それにヨーロッパのリーグでは年末年始の期間に「ウインターブレイク」と呼ばれる中断期間があるそうですが、今回のワールドカップの日程を考えると今回はあるのかな、とも思いますが、いずれにせよこれだけの過密日程だと負傷者が出て当然ではないか、という気もしますし、選手としてもコンディションを保つのが大変であることには変わりがないと思いますが。

今回の大会は新型コロナの感染拡大もあってかベンチ入り選手は従来の23人から26人、試合中の交代も3人から5人までという特例が認められていますが、これだけ負傷者が続出するとこれでもまだ足りないのではないか、という気がしますね。
いずれにせよあと半月ほどで開幕ですが、果たして無事に開幕できるのでしょうか？


2022FIFA WORLD CUP QATARワールドカップ直前ガイド 2022年 11/30 号 [雑誌]: ワールドサッカーダイジェスト 増刊