果たして映画みたいにうまく行くか

SF映画の中にはこれまでにも「天体衝突もの」と呼ばれる要は「衝突すれば地球が壊滅(時には消滅)するほどの巨大な天体が地球に向かっており、それをいかに回避するか」というのがテーマの作品が数多く作られてきましたが、その映画みたいな話をNASAが実験したようですね。

「NASAの無人探査機、小惑星ディモルフォスに体当たり…軌道変えたか確認へ」
https://www.yomiuri.co.jp/science/20220927-OYT1T50074/
「小惑星の軌道をずらして地球を守れるかも? NASAが探査機の衝突実験に世界で初めて成功」
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f933362993d173a881c639cdbc469a1f7978113

今回の実験に使用された無人探査機もそれほど大きくないはないようで(冷蔵庫くらいの大きさという話だし)、目的地の小惑星もそれほど大きくなく、別に地球に衝突する、とかそういったこともないような星ですが、もしこれが成功すると10分程度周期が短くなる、という話のようですね。で、もし成功したら記事によると「将来、地球に衝突する別の小惑星が見つかった時に、軌道をそらす方法として期待されることになる」とのことですが、果たしてSF映画のようにうまくいきますかね。

そもそも地球に衝突する天体というのがどれくらいの大きさか、なんてのはある程度近づかなければわからないと思いますし、もし衝突させるとなるとどれくらいの大きさの探査機(でもミサイルでも何でもいいけれど)を作るのか、そしてその費用や期間はどのくらいなのか、となりますし仮に衝突させたとしてもうまくいく保証なんてないですよね。やり方はちょっと違いますがアニメ映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」ではアクシズ(小惑星)の爆破に成功したものの、2つに割れた欠片のうち、小さな方の欠片が計画と違って地球に落下してしまうことがわかる(確か爆破の際に勢いが付きすぎて地球の引力に引っ張られてしまった)、なんてことがありましたからね(この後どうするかは本編を見てくださいませ)。他にも故・小松左京氏原作の「さよならジュピター」では巨大ブラックホールの軌道をそらすために木星を爆破し、その勢いで軌道を変える、なんて方法がとられましたが、正直言ってその位のことをやらなければ軌道をそらす、なんてことができないのではないか、という気もしますが。

まあこの結果がどうなるかわかりませんが、一つだけ言えることは惑星が地球に衝突する、なんてことは起こらないでほしい、ということですね。

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